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腰痛に悩む方必見のベッド・マットレスの選び方ガイド

更新日:2018年8月1日

腰痛に悩む方必見のベッド・マットレスの選び方ガイド

腰痛に悩まされている人は多いと思います。腰痛の原因はさまざまですが、睡眠時の姿勢や寝具も影響していると言われています。そんな腰痛に悩む人に合ったベッド・マットレスの選び方をご紹介します。

腰痛は肩こりと並んで日本人の多くが悩んでいる症状です。
疲れると腰に痛みが出るという人から、歩いたり走ったりすると痛みが出るという人まで、痛みの症状はさまざまです。

朝目覚めた時に一番腰が痛い、寝ていても腰の痛みで目が覚めるという方は、寝具を見直してみませんか?

腰痛に悩む人にはどんなベッド・マットレスが良いのかをご紹介します。

体に負担の少ない睡眠時の姿勢と腰痛の関係

朝目が覚めた時に腰が痛い、寝ていても途中で腰の痛みで目が覚めるという方は、寝ている時の姿勢が、良くないのかもしれません。

寝る姿勢が悪いと眠りが浅くなるだけでなく、体に余計な負担がかかり腰痛になったりします。では、体に負担の少ない睡眠時の姿勢とはどのようなものなのでしょうか

体に負担の少ない睡眠時の姿勢とは?

布団やマットレスに、かかと、お尻、背中、頭の4点がついている状態が、身体の歪みを作りにくい姿勢です。と言っても、寝ている間には寝返りも打ちますし、一晩中仰向けで寝るのは不可能です。また、眠りに入りやすい姿勢は人によって違います。

そこで、腰痛の人が気をつけるべき点は次の通りです。

仰向けの場合

体に良い仰向けで寝ていても腰痛の人の場合は、腰が反って痛みが出たり、お尻が沈み込んで痛みが出ることがあります。

腰が反る場合には膝の下にクッションを入れて膝を曲げて寝ると効果的です。

お尻が沈み込む場合は布団やマットレスを見直し、硬めのものに替えることをお勧めします。

仰向けで腰が痛いようであれば、膝の下にクッションを
仰向けで腰が痛いようであれば、膝の下にクッションを

横向きの場合

腰痛の人の多くは自然と横向きで寝ています。それは、横向きは足を曲げることで腰の角度を自分の楽な角度に調整することができるからです。

ただ、横向きの場合は骨盤周りに歪みを起こすことも。

その場合は、膝や足首の間に座布団などを挟むと、骨盤周りの歪み防止に効果的です。

膝の間にクッションをはさんで、歪みを防止
膝の間にクッションをはさんで、歪みを防止

うつ伏せの場合

うつ伏せは腰を反らせる状態になるため腰に負担がかかります。
どちらかに足を横に出すことで、腰の反りを防止することができます。

足を横に出すと、腰の反りを軽減できます
足を横に出すと、腰の反りを軽減できます

体に負担の少ない睡眠姿勢を保つためには、どんなマットレスを選ぶべきか

体に負担の少ない睡眠姿勢を保つのためにはマットレスが大事そうだとわかっていても、数あるマットレスの中から、どんなマットレスを選べばいいのかわからないという人も多いと思います。

そもそもマットレスにはどんな種類があるのでしょう?
マットレスの種類と特徴を知って、自分に合ったマットレスを見つけましょう。

大きく分けると中にスプリングが入っているタイプのマットレスとウレタン・樹脂素材のマットレスに分かれますが、その中でも、いくつか種類があります。

スプリングタイプ:ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスは、らせん状に巻いたコイルスプリングを連結させたマットレス。
適度に硬く強い弾力が特徴です。
コイルとコイルが連結しているので、揺れが気になることがあります。

スプリングタイプ:ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスは、コイルスプリングを一つずつ小さなポケット(袋)に入れてマットレスに敷き詰めたもので、体を点で支えるため、体にかかる圧力を効率良く分散することが可能です。
また、生産に手間がかかるので、価格はやや高めです。

スプリングタイプ:高密度連続スプリングマットレス

高密度連続スプリングマットレスは、コイルを高密度に配置したマットレスで、横揺れが少なく耐久性に優れています。
ただ、比較的硬めなので、柔らかいマットレスがお好みの人にはおすすめできません。

ウレタン・樹脂素材:低反発マットレス

低反発マットレスは、重みや温度に反応してゆっくりと体が沈み込み、包まれるような寝心地が得られます。
一般的なウレタン素材は通気性が悪く、夏は暑いのがデメリットの一つです。

ウレタン・樹脂素材:高反発マットレス(ウレタン)

高反発マットレス(ウレタン)は、耐久性に優れ、沈み込みが少なく、体圧を均一に分散し、寝返りが打ちやすいのも魅力です。

ウレタン・樹脂素材:高反発マットレス(樹脂)

網目繊維構造の高反発マットレス(樹脂)は、樹脂を水の中に流し込んで網目状に編んだ素材で、体圧を分散し自然な睡眠姿勢が保てます。
通気性が良く洗うこともできるので、清潔に保つことができます。

体圧を分散し自然な睡眠姿勢が保てます
体圧を分散し自然な睡眠姿勢が保てます

マットレスにはベッド用と直置き用がある

マットレスはベッドに置いて使う場合と、床やたたみにじかに敷いて使う場合があります。
それぞれ選ぶときのポイントは?

ベッド用を選ぶ時のポイント

ベッドで使うマットレスを選ぶ際にまず大事なのは、ベッドに適したサイズであることはもちろんですが、マットレスの厚さに注目です。

選ぶマットレスの厚さでベッドの高さを調整できますので、自分に合った快適な高さ、マットレスの厚さを選ぶことも大切です。

好みの厚さは重要です
好みの厚さは重要です

直置き用を選ぶ時のポイント

最近は、フローリングにマットレスを直に置いて寝ると言う人も増えています。

直置きする場合にも自分に合った高さ(マットレスの厚さ)を選ぶことが大切です。

また、マットレスを床に直置きしたままにしておくと、夜中にたまった湿気などで、床とマットレスの間にカビが発生したりしますので、マットレスを上げてこまめに掃除をする必要があります。

なかなか掃除ができないようであれば、床とマットレスの間にすのこを使用するのも一つの方法です。

また、折り畳み式のマットレスであれば簡単に収納が可能なので、マットレスの敷きっぱなしを防ぐことができます。

腰痛に悩まされている人に適したマットレスとは

体に合ったマットレスを使用することは身体への負担を軽減し、腰痛の予防にもなります。
腰痛に悩まされている人に合ったマットレスとはどんなものかを紹介します。

柔らかすぎるものはNG

マットレスが柔らかいと、身体が沈み込み、包まれる感じで良い寝心地ですが、当然のことながらお尻や背中が沈み込みます。

その時にどうしても、沈み込む体を支えようとして、腰に負担がかかってしまいます。

人それぞれの骨格の違いや筋肉の硬さの違いによって痛みの出ない方もいますが、負担がかかりやすいという意味では、あまりおススメではありません。

埋もれすぎるのも問題です
埋もれすぎるのも問題です

硬すぎると接している箇所に痛みが出てしまう

腰痛の人が、フローリングに直接寝たら腰が楽だったという話を聞きます。

それは、睡眠姿勢のポイントである、かかと、お尻、背中、頭の4点が沈み込まないために、腰に負担がかからないからです。
しかし、長時間硬い場所で寝ていると、接している4点は圧迫されて痛みが出てきてしまいますよね。

それと同じで、あまり硬い寝具も逆に良くありません。

硬過ぎると、4点に痛みがでちゃいます
硬過ぎると、4点に痛みがでちゃいます

腰痛の人は体圧分散できるか?がポイント

腰痛の人は、睡眠中に、身体が沈み込まず、体圧を適度に分散できるかどうかが、大きなポイントになります。

マットレスには、高反発のものと低反発のものがあります。

高反発は体が沈み込まず寝返りが打ちやすいという特徴があり、低反発は体にフィットするので、寝心地の良さが特徴です。

どちらも良い点があり、ケースバイケースですが、腰痛の人にどちらかをおススメするとすれば、高反発マットレスが良いのではないでしょうか?

高反発マットレスは、かかと、お尻、背中、頭の4点が部分的に沈み込むことがなく、体重を分散するという点に優れているからです。

低反発マットレスでも体圧分散できるタイプのものがあります。

高反発は4点が部分的に沈まず、体重を分散してくれます
高反発は4点が部分的に沈まず、体重を分散してくれます

腰の痛みとさよならして、良い睡眠を手に入れるために

風邪などは寝て身体を休めることで症状が改善していきます。

しかし、腰痛の場合は間違った寝方をしていると、寝ることで逆に悪化してしまう場合もあります。

夜中に目覚めることなく、体の疲れや腰の痛みを感じずに、朝には気分よく目覚めることが、睡眠の重要なポイントです。

マットレスを見直し、自分に合ったマットレスを選ぶことで、少しでも腰の痛み軽減させて、良い睡眠を手に入れましょう。

もちろん、朝の一次的な腰痛だけでなく、日中も痛みが続く、腰痛の痛みがひどい、他にも気になる症状があるなどの場合は、きちんと病院や診療院で診ていただくようにしてくださいね。

※記事内容については 丞心堂鍼灸院 副院長 土﨑 彩貴 先生に監修いただきました。

(文/セシール編集部)

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